お弁当と夢の人

微力で何でも離れたくない

舞祭組のことがたいぎゃ好きばい。

12月15日、舞祭組の輪を広げよう全国行脚の旅、熊本にお邪魔してきました。
そのときの話をしたいと思います。



ハイタッチのことを知ったのは夜勤中。
ざわつくTLに頭が真っ白に。
金土日の3日間で開催。金曜日は九州から。



まず行程やそれぞれの日時の混雑予想を自分の中で立てた。
初日が九州ならおそらく二日目は中国〜東海、最終日が関東東北。
東海周辺に来てくれるのが二日目の夜なら土曜日は仕事だから参加は無理、日曜日の関東は激戦が予測される。東北は雪の可能性があるからたどり着けないかもしれない。
でも平日の九州なら道しるべのときのことを考えるとハイタッチ券が余ってる可能性は充分にある。




そう考えたら結論はひとつ。
『夜勤明けで九州に行くしかない。』




朝イチの鹿児島は確実に間にあわないので行けるとしたら熊本か佐賀。
でも佐賀だと帰ってこれない。
そうなったら行けるのは熊本しかない。
飛行機、新幹線あらゆる移動手段を調べたら、9時半の新幹線に乗り込めば14時に熊本駅に着けることがわかった。


もうそれに乗るしかない。
答えが出ればあとは行動するだけ。



夜勤を定時であがって、そっからはひたすらダッシュ。新幹線の出発まで30分ちょっとしかない。一分一秒無駄にできない時間との戦い。
荷物を取りに5分だけ自宅に戻って、急ぐ様子を見た家族に「どこ行くの?」と聞かれ「熊本!今日帰ってくるから!」「え、熊本!?」という会話をして家を飛び出した。


みどりの窓口のお兄さんには「往復の熊本行きのチケットください!」と伝え、「お帰りはいつですか?」「今日です!」「きょ、今日ですね…」という軽い混乱を招いてしまって大変申し訳なかった。
でもその時すでに新幹線出発まで5分きってたので、恥ずかしいとかそんなことは言ってられなかった。



無事に新幹線に乗り込み、とりあえず第一関門クリア。
あとはひたすら間にあうように祈るだけ。



行きの新幹線はとてつもなく長く感じた。
5分が30分くらいに感じて、ただ一人今回の熊本遠征を伝えていた友人に話を聞いてもらえてなかったら緊張に耐えられなかったかもしれない。
間にあわなかったら笑うしかないと思っていたが、なぜか行けるという確信もありつつ、しかしやはり不安はあった。
ツイッターで何度も何度も熊本のことを検索した。
しかしあまり状況がわからず、そわつきは止まらなかった。



『とにかく早く着いて。間にあって』
それだけを願った。



幸いだったのはクマモトオオイタ経験済みのおかげで熊本駅の構造がわかっていたこと。
熊本駅に着いたら一目散にタクシー乗り場に向かうことができたのは大きかった。



熊本駅に着いた時点で公開録音開始まで30分切っていたので
タクシーに駆け込み
『パルコに、行ってください!』
とそれだけを伝えた



きっと熊本のパルコにこんなにも急ぎ足で向う人もあまりいないのだろう。
運転手さんも少しびっくりしていた。
私が急いでいるのを察して抜け道を通ってくれたり大変助かった、ありがとう運転手さん。



信号待ちの1分すらとてつもなく長く感じたが、14時20分にパルコに到着。
しかし降ろされたところにCDを売っている様子はない。
『間にあわなかった…?』
一瞬絶望を感じて泣き崩れそうになったが、ふと、ツイッターで見た、CD売り場の場所と様子が違うことに気づいた。
違う入り口だと確信して、ついに女性が群がっている場所を見つけた。



『あそこだ!』
慌てて駆けつけたCD売り場のお姉さんが、私を見て
『CDですか?まだありますよ!』
と笑顔で声をかけてくれたとき、思わず泣き崩れそうだった。



半泣きになりながら、アルバムを購入し震える手でハイタッチ券を受け取った。
『間に合った…よかった』
嬉しさと安堵で涙が出た。




博多から九州新幹線に乗り込んだ辺りで、本当に大変なところに来てしまったと思った。
『何をしてるんだ自分は』
『4時間半もかけて』
『会えるかもわからないのに』
何度も思った。
でも、可能性があるなら諦めたくなかった。




横尾さんに、舞祭組に会える。
無茶をする理由なんてそれだけで充分だった。



長くなってしまったので続きは次に。