UTAGEと横尾さんと師匠。
先日放送されたUTAGEでの「LET IT BE」横尾さんギター弾き語り。
あれを見て、色々と語りたくなったのでブログに残します。
放送中の説明にもあったけど、UTAGEでの横尾さんのキャラは「師匠」
歌えば盛大に音を外し、リズムもめちゃくちゃ、失笑と爆笑に包まれる会場。
中居さんに「俺の後継者」と言われ、注意されても開き直る。
与えられた課題が「できないのが当たり前」だった。
いまだに賛否両論あるそのキャラクター。
私自身は、どんなに笑われても、たとえ道化師であっても、
横尾さんが堂々と与えられた立ち位置を全うするその姿が好きだった。
自分の苦手なことをさらけ出すって、決して簡単なことじゃないと思うから。
それが「アイドル」で「歌うこと」ならなおさら。
横尾さん自身も、舞祭組村のMCで「苦手なことをさらけ出すのって楽ばっかりじゃねぇよ?(ニュアンス)」
て言っていたけど
ただでさえプライドがエベレスト級に高い横尾さんだから
「師匠」という武器を手に入れたと同時に色んな葛藤や苦しみと闘っていたんだと思う。
あくまで私の見解だけど
横尾さんは「歌うこと」「踊ること」に関しては半ば諦めていたんじゃないかと思うから。
料理だったりペットだったり俳句だったりそういうことに関しては
ほかのメンバーには負けたくないって気持ちが強かったと思うけど
歌とダンスは「どうせできないし」って思ってたところがあるんじゃないかって。
「ジャニーズなのにできない」ことを武器にしていたけど
内心は歌っても笑われるだけだって思ってたんじゃないかと思う。
だけど、舞祭組村やYummyツアーを経てそうじゃないことに気が付いて
横尾さんの歌声が大好きで、聞きたくて待ってるファンがたくさんいるってことに
横尾さん自身の言葉を借りるなら7年経ってやっと気が付いて
そして自信をもってパワーアップした横尾さん。
雑誌のインタビューで「自分の声は大嫌い!だけど親からもらった声だから、自信をもって付き合っていきます。メンバーがいてくれるしね!」
と言ったり
君、僕。のソロパートを
「オレンジに聞かせたい」と言ってくれたり
歌うことを心から楽しんで、アイドルとしての自分の在り方を新たに見つけたような
そんな感じがする最近の横尾さん。
そんな横尾さんがUTAGEでギター弾き語りの課題を与えられた。
ギター練習初日の意気込みで
「千賀のピアノを見てるとあのプレッシャーの中で成長している所を見ていると悔しさもあるし、、うらやましさもあるし」
そう語った横尾さん。
UTAGEは横尾さんの中で「できない自分」を見せる場ではなくなってた。
「成長した自分を見せたい」と「自分にもできるはず」だと、横尾さんは高みを目指してた。
初めての弾き語り。初心者同然のギター演奏に加えて苦手な歌唱、しかも英語詞。
一か月半練習して、当日はご飯が食べられないほどの、中居さんから振られた曲振りすらも断るほどの
とてつもないプレッシャーと闘って
決して大成功ではないながらもやり遂げた横尾さん。
そして演奏後に横尾さんから出た言葉は
「悔しい」だった。
(この瞬間にすでに壊れていた私の涙腺は修復不能となりました)
できないことを開き直ってた横尾さんが、できなくて悔しいといった。
その一言を言えるようになるまで、どれほどのことを乗り越えてきたんだろうか。
紛れもなくこのギター弾き語りに真剣に向き合って、精一杯努力したからこそ生まれた言葉だった。
ギター弾き語りの横尾さんは、お世辞じゃなくかっこよかった。
ギターを演奏している姿がかっこいいとかそういうことではなくて、
なにかを一生懸命にやってる人って輝いてるんだよ。
輝いて、眩しくて、だから心を動かされて
感動するんだよ。
横尾さんのギター弾き語りは紛れもなくそういうパワーを持ってた。
今回のUTAGEでまた新たな横尾さんが見られたこと、本当に嬉しい。
なによりも、横尾さんが楽しかったと言っていたことが一番嬉しい。
横尾さん自身が満足できる演奏が見れますように。
次回も信じて待ってる。